白米が健康寿命を縮める
白米が健康寿命を縮める 最新の医学研究でわかった口内細菌の恐怖 (光文社新書)
- 作者: 花田信弘
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/12/16
- メディア: 新書
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「白米が健康寿命を縮める」を「風が吹けば桶屋が儲かる」的にまとめると、
- 白米は糖質をたくさん含んでいる。
- 糖質は熱されたり分解されたりして低分子化されたものほど、おいしく感じる。
- 低分子化した糖質は、そのまま虫歯菌や歯周病菌のエサになる。
- 虫歯菌や歯周病菌は歯と歯茎の間の炎症でできた、すき間から簡単に血液に入り込める。
- 歯と歯茎の間から入り込んだ細菌は血液の中で増殖しながら慢性的に存在し血管の炎症を起こす。
- 慢性的な血管の炎症は血管を老化させ、特定の疾患だけでなく体全体の老化につながる。
- こうした老化が脳梗塞や心筋梗塞、肺炎の原因となり健康寿命を縮める。
生活習慣病の時代になり、病気の原因は、「栄養、運動、休養、ストレス、喫煙、飲酒、歯の健康……」となりました。これらの病気の原因には、多様なアプローチをしていかない限り、投薬だけでは治らないのです。
領域を横断した広い視点で治療をおこなう総合専門医、ジェネラリストとしての医師の必要性も、これからはもっとクローズアップされていくべきだと思います。
特に新しい発見ではないけれど、なるほど、IoT のセンサーで、栄養、運動、休養、ストレス、喫煙、飲酒、歯の健康が測れれば、そのビッグ・データを解析する AI が医療の現場で破壊的イノベーションを起こすのかもしれない。
補足:茹でたてのパスタにオリーブオイルをからめることに医学的意味があることを知ったのは発見(血糖値の急激な変動、グルコース・スパイクを防ぐ)。